神経症状にも効く漢方薬

医者

西洋薬とあわせて相乗効果

精神科や心療内科などのクリニックで処方される薬では、代表的なものとして睡眠導入剤や精神安定剤といった新薬がよく知られています。新薬は有効な成分を化学的に合成することによって生成されていて、別の呼び方としては西洋薬ともいいます。これに対して古代中国を起源とする東洋医学を現代に継承し、さらに発展させることで生まれたのが漢方薬です。現在では多くの医療分野で西洋薬に加えて漢方薬が取り入れられていますが、精神科や心療内科もその例外ではありません。これらのクリニックでもさまざまな漢方薬が利用され、そのひとつに「抑肝散」という薬があります。抑肝散は既に16世紀半ばの中国では、子供の夜泣きや癇癪などの症状に効果のある薬として一般的であったことが記録として残っています。日本には江戸時代に伝わったと考えられますが、現代では成人の神経症状の治療にもよく利用されています。具体的には神経過敏や情緒不安、あるいは自律神経失調症や不眠などの症状に効果があります。また女性ホルモンの変動による心身症状や、近年ではアルツハイマー型認知症の治療にも活用されるようになっています。元々は小児用の漢方薬であった抑肝散ですが、現在では精神科や心療内科などのクリニックで新薬と呼ばれる西洋薬とともによく利用されています。抑肝散のような漢方薬といわゆる西洋薬には、それぞれ際立った特徴があります。まず西洋薬は、問題のある特定の臓器や組織にピンポイントで直接働きかけて治療することを基本としています。その一方で漢方薬は、特定の部位だけでなく身体全体の調子を整えることによって症状の改善を進めていくものです。つまり病気の治療を目的とするという方向性は同じだとしても、そこに至るアプローチはまったく異なるのです。一般的に西洋薬は効き目が出るのが早く、漢方薬には効果が持続しやすいというメリットがあります。そのため西洋薬のみあるいは漢方薬のみといった処方に留まらず、両方の薬を併せて服用すればこれまでにない大きな効果を期待することができます。また現在では、個々の薬の効果はもちろん複数の医薬品の相乗効果や飲み合わせの可否などの研究も進んでいるので、安心安全に利用することも可能です。神経症状で治療を受ける際には、抑肝散など漢方薬の服用に関しても医師に相談してみるのが良いでしょう。

Copyright© 2018 抑肝散でイライラから穏やかな心へ【頼れる漢方薬】 All Rights Reserved.