漢方でうつを治療

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副作用を抑えるには

神経症や認知症に効果がある漢方薬として注目されているのが抑肝散です。抗うつ薬の副作用が心配だという方は、抑肝散を試してみるのも一つの方法です。とはいえ漢方薬にも副作用がないわけではないので、安心して飲むためには使用上の注意をしっかりと守ることが大切です。漢方では患者の体質を「証」と呼び、これに合った薬を用いるのが基本となります。抑肝散はやや虚弱・貧血気味でイライラしやすい体質の方に向いています。抑肝散に含まれるカンゾウという生薬は、大量に摂取すると低カリウム血症を起こし、手足がしびれたりむくんだりすることがあります。そのため他にカンゾウを含む漢方薬や、カリウム排泄作用のあるグリチルリチン酸を飲むことは避けてください。また胃腸が弱い方は下痢を起こすことがあり、高齢などで体の機能が衰えている場合は慎重に服用する必要があります。かかりつけの医師に相談し、ひとりひとりに合った用法・用量を処方してもらえば、副作用のリスクを抑えて安全に服用できるでしょう。漢方で抑肝散の「肝」は肝臓だけでなく精神全体を表しています。抑肝散は興奮した神経を鎮める作用があり、昔から小児の夜泣きや疳の虫を抑えるために用いられています。大人では不眠症や神経症に効果が見られ、躁うつ病や認知症にも有効という研究報告があります。気分を落ち着ける成分や緊張した筋肉を緩める成分が含まれており、おおむね2週間ぐらいで効果が現れはじめるとされています。抑肝散は7種類の生薬が配合された漢方薬で、もともと煎じ薬ですが使いやすい顆粒タイプの製剤も発売されています。煎じ薬は時間に余裕があるとき、ゆっくりと飲むのが基本です。顆粒タイプも同じように、お湯に溶かして空腹時に飲むのが効果的でしょう。ただし多忙な方や味が好きになれないという方は、食後に水で飲んでもかまいません。通常は1日分の量を2?3回に分けて服用し、飲み忘れがないように注意します。万が一副作用が現れたときや、しばらく続けてみて症状が改善しないときは、専門の医師に相談してください。

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